2024年度 部員の声
有志部員達が、色々書いてくれました。
ぜひ全部読んでくださいね!!!(たまに更新されます)
61期
赤津 知弧
61期 山本 橋介
新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
私は2年前に少林寺拳法と出会い、この部に入部しました。今まで全く経験がなかった少林寺拳法を始めたのは強くなりたい、自信を持ちたいという思いからでした。
入部から2年、私が修練に励んだ結果得られたものは肉体的・精神的の両面における強さでした。日々の修練を通して肉体的に強くなったからこそ精神的に強くなったのではないかと考えたこともありましたが、それは私が自信を持てるようになった一つの理由に過ぎないのかもしれません。そもそも少林寺拳法の技法を日常生活に活かす機会は、少なくとも日本で生活している中では滅多にありません。少林寺拳法が護身術として実際に必要となった場面で活かせるのかも分からないですし、単純に肉体的に強くなるには他の方法が数多く存在します。そのような意味でなぜ少林寺拳法である必要があるのかということを考えました。結論から言うと必ずしも少林寺拳法である必要はなかったのかもしれません。
肉体的に強くなったことは事実ですし、その結果得られた自信や精神的な強さもあります。ただ、私が自信を持てるとはっきりと思った瞬間は大会でコートに立った時でした。運動部としては少ない活動日数とはいえ週3日以上、上達しようともがき続けた日々の末にたどり着いた大会の舞台で、今まで努力を重ねてきた自分は「かっこいい」のではないかと思うことができました。この自分を「かっこいい」と思う瞬間は少林寺拳法だけでなく、他の活動においても訪れると思います。大事なのは自分が夢中になれることを見つけることでしょう。
とは言え、少林寺拳法部には大学はじめでも上達する環境が整っていますし、とにかく夢中になれる武道であると思います。貴重な4年間の大学生活ですが、少林寺拳法部には投資する価値が十分にあります。興味を持っていただけたらぜひ体験練習に来てみてください!
新入生の皆さんに会える日を楽しみにしています。
62期 寺田 恵玲奈
東京大学に合格された皆さん、おめでとうございます!
今これを読んでくださっているあなたは、少林寺拳法部に少しでも興味を持ってくださ っていることと思います。現役部員の部活に対する思いを通して、少しでも少林寺拳法の面白さをお届けできれば幸いです。ぜひ最後まで目を通していただけると嬉しいです。
私が少林寺拳法に出会ったのは、高校生のとき。私が通っていたのは、京都にある中高一貫の女子校でした。「少林寺拳法」に聞き馴染みのない方も多いかもしれませんが、私の学校では剣道や弓道に並んで、歴とした一武道部として活動していました。
私が入部したのは高校1年の冬が終わり春を迎えようとする頃、クラスの友人が突然少林寺拳法部に入部すると言い出し、少林寺拳法部に少し興味を持っていた私も、それに便乗するように入部しました。正直、今からでは遅いのではないかと当時は半ば諦めていたので、 少林寺拳法に出会うきっかけを作ってくれたその友人には、感謝しきれません。それまで私は武道に憧れを抱いていたものの、その世界に足を踏み入れたことはなく、全てが新鮮な感覚でした。そもそも私が入部を決意したのは、心身ともに自立したかったからです。両親に大切に育てられ、学校では先生に見守られる、そんな恵まれた環境を生きる中で、精神的に自立したいという気持ちが芽生えました。少林寺拳法というのは、相手を打ち負かしたり、自分が優位になるために戦ったりすることを目的としているのではありません。相手を助けるとともに、相手を活かすことこそが少林寺拳法の目指すところなのです。 そして、私が私自身のことを頼りにできる、そんな強い自分になりたいと強く思うようになりました。
東京大学運動会少林寺拳法部の大きな特徴として、まず礼儀や作法など、武道としての礼節を身につけることができます。結手や合掌など、少林寺拳法特有の所作がありますが、これらは修練に励むにあたって、修練に打ち込むことができるこの環境に感謝し、身を整え、 気を引き締めることを目的としています。また、部員一人一人には役職が割り当てられるの ですが、各々職務を全うすることが求められるので、責任感とマネジメント能力もいつの間 にか身についていることでしょう。少し堅苦しく聞こえるかもしれませんが、形は違っても、 そういった気の引き締めはどの場面でも求められます。修練を通して、一種の社会性を学べるのは貴重な機会だと言えるでしょう。
他にも、先輩後輩同期など、幅広い人間関係を構築することができます。少林寺拳法では、 先輩が後輩に、時には後輩から先輩に指導するなどと互いに切磋琢磨していくことを目指します。演武や運用法、術化など、種目数に富んでいるのも少林寺拳法独特なのではないかと思いますが、その分自分自身でやり方を身につけるのが難しいことは少なくありません。そんな時も先輩に質問すれば嫌な顔ひとつせず真摯に向き合ってくれます。そんな先輩の姿は、この部の雰囲気をよく表しています。どんなサークルや活動団体でも、活動頻度やコミット度においては部活動に勝るものはありません。決まった曜日の決まった時間に部員全員が集まり、志を一にして取り組む中で絆は深まっていきます。また、年に数回行われる合宿、集中練習、合同練習などのイベントを通じて、現役部員、さらにそれを超えた人々と の繋がりは一生ものとなること間違いありません。自分の思うような動きができず歯がゆい思いをし、一生懸命に練習しても結果が出せず妥協したくなることもあります。それでも、 部員やコーチ、それに大学生活を支えてくれる家族や友人の存在があってこそ、少林寺拳法部で修練に励むことができていることを忘れてはならないと思います。いつか部活動で汗を流した日々を思い出し、その一期一会に感謝し今の自分があるのはあの頃があったからだと思える日が来ることを願い、私は道場に通う日々を送っています。
最後まで読んでくださりありがとうございます。ここまで、私が東大少林寺拳法部に抱く 思いを率直に書いてみました。ですが、やはりいまいちイメージが湧きにくかったり、部の雰囲気を感じることができなかったりするものです。東大少林寺拳法部では、体験練習やストリートパフォーマンス、新歓合宿など様々なイベントを多数ご用意しております。ぜひ気軽に足を運んでみてください!部員一同、皆さんとお会いできるのを楽しみにしております!
62期 本吉 葉
最近運転免許を取った僕は、ある日の練習後、部の同期である廣瀬くんと山本くんとドライブに行く約束をしました。その1週間ほど前、僕たちは本山合宿が行われる香川県多度津町に前乗りし4人でうどん屋巡りドライブを敢行しており、山本くんはその中で1人だけ免許を所持していて5軒も連れ回してくれました。既に教習所を卒業し、免許取得を見据えていた僕に彼はドライブの楽しさを教えてくれたのでした。ちなみに香川には骨付鳥というそれはそれは美味しい名物もあり、入部すればうどんとともに食べ放題になります。
ところで、初めてのドライブとはどこにいくべきなのでしょうか。旅行先で友達に運転してもらったことは山本くん以外にもありましたが、純粋なドライブというものは経験がありませんでした。人の話を聞く限り、江ノ島や湘南など海を見に行ったり、奥多摩や秩父など山に行ったりするのがメジャーな気はします。ただそこまで遠出しようとすると、まあまあ朝早くに集合して、昼ごはんを道中で食べて、という行程になるでしょう。しかし春休みも折り返しに近づき僕の生活リズムはぐちゃぐちゃに崩れてしまっていました。部活が基本夜なので昼遅くまで寝ていても行けちゃうんです。12時くらいに集合して昼ごはんを食べ、そこから車を借りた方が楽でいいのかな、まあせっかくだし早起きがんばってもいいかーなどと考えながら前日の夜に3人のグループラインへ相談を持ちかけると、廣瀬くんの既読がつきません。彼がその日終電近くまで、イタリアンレストランで馬車馬のようにバイトをしていることはわかっていました。もしかして疲労困憊で連絡を見ずに寝ちゃったんじゃないかしらと心配していた矢先、早起きできないーと返信が。それじゃあ仕方がないと昼を食べてからドライブする作戦に決め、目的地は多摩湖になりました。近くに祖父母が住んでいるので小さい頃に何回か行ったことはあるのだけど、思い出があるとは言えないくらいの場所です。当日は駒場東大前の改札前で集合し、お昼はキャンパスから程近い千里眼というラーメン屋さんで食べました。とても美味しかったので、また行きたいです。すぐにドライブと行きたいところでしたが、近くに利用可能なカーシェアスタンドがなく下北沢まで歩くことにしました。駒場キャンパスの魅力の一つに下北まで歩けるところがあります。おしゃれな古着屋さんや美味しいカレー屋さんがありますし、さらに少し足を伸ばせばラーメン二郎環七新新代田店もあります。この間ここで昼を済ませ店を出ようとすると、ある有名な芸人さんが自転車で目の前を横切って行きました。お名前を出してお住まいの地域がバレてしまってはいけないので、伏せます。ネットリテラシー。入部してくれたらこっそり教えちゃうかも。下北沢の駐車場で山本くんが予約してくれていたカーシェアの車を借り、その場で僕のカーシェア・アカウントを作ろうとしたところ、クレジットカードが必要なことがわかりました。クレジットカードはあると便利な場面がすごく多いけれど、なんだかんだコンビニ払いとか代引きとかで対応できていたのでめんどくさくて作っていなかったのでした。後輩に奢る時のことを考えても、あった方がいいですよね。
残念ながらそろそろ制限の字数が来てしまいます。実際に車を運転していく道中については、来年の新歓ホームページにてお伝えすることにしましょう。ここまでお読みいただいた皆さんならお分かりかと思いますが、少林寺拳法部に入るとドライブをする友人を獲得することができます!ぜひ体験練習にいらしてください!!
62期 大岡 陽哉
大学生活というのは得てして怠惰なものになりがちですが、かくいう私も面倒くさがりな性格が災いして、そのような自堕落な生活を送ろうとしていました。そのような状況を改善してくれたのが少林寺拳法部でした。毎週決まった時間に決まった練習をする、というサイクルが出来上がるだけで生活習慣は劇的によくなります。それが一年間少林寺拳法部として活動してきて感じたメリットの一つです。
しかし、東大少林寺拳法部の一番の魅力の一つは、、人とのつながりにあると思っています。 大学は、これまでの学校とは違い、自分から積極的に行動しないとなかなか友達ができないと思います。事実、私も人見知りするタイプで、クラスではあまり友達ができませんでした。しかし、少林寺拳法部では、同期や先輩と密度の濃い交流をするイベントがたくさん用意されていて、自然と仲間と親密な関係になることができました。大学という新しい環境においては、誰もが人間関係に不安を抱くと思います。そんな思いを持つ人にこそ、少林寺拳法部をお勧めしたいです。
東大少林寺拳法部のもう一つの魅力は、成功体験を積み重ねられることです。少林寺拳法が他のスポーツや芸能と違うと個人的に感じている点として、全ての少林寺拳法の動きには「理」があります。最初は右も左もわからないのでがむしゃらに練習するしかないのですが、動きに徐々に慣れていくのにつれ、体のどこをどう動かせばいいのか、その動きは何を目指しているのか、ということに意識を向けられるようになります。それらの体系立てられた理論は、先輩方、先生方が丁寧に教えてくださるので、そこからの上達はあっという間です。日々の練習の中で、明らかに一週間前の自分よりも上手くなっているという自覚を持てるのはとても気持ちが良いですし、自信にも繋がります。また、少林寺拳法には種々の大会がありますし、演武や乱取等自分のやりたいことをやれるので、誰しも何かしらは得意なことが見つかります。自分に自信がない人、運動が苦手な人、臆さずにまずは体験練習に来てみませんか? 皆さんの入部を待っています!
62期 小笹 恒太
最近の喧嘩コンテンツブームで格闘技に興味を持ったり、大学から始める人が多いなどの理由でなんとなく武道に興味を持って始めようと思っている人も多いと思います。私も格闘技や護身術、武道ならではの雰囲気などに興味があり、様々な武道系サークル・部活と悩みに悩んだ結果少林寺拳法部を選びました。そこで、どのようにして少林寺拳法部を選んだのかを、「少林寺拳法」の魅力、少林寺拳法「部」の魅力を交えて伝えたいと思います。
私はまず少林寺拳法の競技性に惹かれました。「運用法」と呼ばれる打撃がメインの対人戦があります。私の感覚では、空手・合気道・躰道・テコンドーなどはルール上での対戦であるのに対し、運用法はより実践的だと感じます。しかし、痛いのが嫌だ・そもそも対人戦に向いていないかもしれないという不安もありました。ただ、少林寺拳法には「演武」もあります。演武の魅力は技の美しさ、スピード、気迫などを追求する中で自分の身体の仕組みや使い方を深く考える点だと思います。自分の身体と向き合い、試行錯誤しながら演武を磨いていく難しさや達成感をぜひ経験してみてほしいです。少林寺拳法には他にも柔法と呼ばれる身体の仕組みを利用した奥の深い護身術もあります。このように、多種多様なことを学べ、合わないものがあれば別のものに集中することができるのが魅力的でした。
しかし、入部を躊躇する懸念要素もありました。練習の様子を見ていると厳しそうで少し怖い雰囲気があったのです。新歓合宿に参加せず、五月下旬まで入部を迷っていたので、同期と仲良くできるかも心配でした。一方で私が迷っていたもう片方の武道系部活・サークルには同クラがいて安心感もありました。ただ、自分が本当にやりたいと思う競技を選んだ方が楽しいだろうと、思い切って少林寺拳法部に入部しました。実際に練習に参加してみると怖いことは全くなく、むしろ丁寧に、優しく、これでもかというくらいに先輩からの指導が充実していて、練習外の雰囲気も良かったです。同期とも練習や合宿を通じて一緒にいる時間が多く、仲良くなれないかもしれないという心配も杞憂でした。少林寺拳法部を選んで本当に良かったと強く感じています。
焦らず色々な部活・サークルを検討してみてください。その中で少林寺拳法部も一つの選択肢として検討してくれたら嬉しいですし、入部してくれたら超嬉しいです。
62期 西田 匠吾
ふと思うことがある。
僕は何のために少林寺拳法をやっているのだろうか。
僕が少林寺拳法を始めたのは中2の6月。小学生の時に少々やっていた空手を続けたかったが、僕の出身中学に空手部はなかった。武道系の部活は毛色の違う柔道、剣道を除くと少林寺拳法しかなかった。かくして、各方面に失礼ではあるが、空手の代わりとして僕は少林寺拳法を始めたのであった。
5年後、何だかんだで東大に入学した僕は何のサークルに入ろうか考えていた。少林寺拳法を続ける気はさらさらなかった。だって大学の運動部なんて怖そうやん。そんな偏見を持ちつつ、何か新しいことをしたいなぁと漠然と考えていた。はずだったのだが。興味のわくものがこれといってなかったのである(もちろんこれは僕個人の話なのでみなさんにとって魅力的な部活・サークルはたくさん見つかるだろう)。完全に予想外だった。ここで少林寺拳法部が頭をよぎった。続けてみるのも悪くないと思った。かくして、僕は少林寺拳法部に入部して今に至るのである。
さて、このような経緯を辿ってきた僕には少林寺拳法をやっている積極的な動機が見出だせないのである。大学から、(部外者から見ると)あんまりよく分からない少林寺拳法の世界に足を踏み入れた人は何かしらの動機がある人が多いと思う。護身術を学びたいとか、強くなりたいとか、優しい先輩がいるとか…。入部の理由は多岐にわたるだろう。それに比べて僕はどうか。東大少林寺拳法部に入部したのはズバリ以前にやっていたから。じゃあ少林寺拳法を始めた理由はと問われれば、中学に空手部がなかったから。それなら空手をやっていたのは、と聞かれるとそれは親に勧められたから。正直に言うと、護身の技術を学びたいとか強くなりたいとかは、思ってはいるが、その気持ちは動機になるほど強くはない。今まで僕は少林寺拳法を強い動機がないまま、ある意味惰性で続けてきたのである。
そんな僕がなぜこの部に所属し続けているのか。それはひとえに少林寺拳法部で過ごす時間が楽しいからである。もっといえば、かけがえのない仲間のおかげである。同期を始め、OBを含む先輩方、指導してくださる先生方、その他関係者と共に過ごす時間は何事にも代えがたく、濃く、そして楽しいものだ。動機など関係なく、素晴らしい時を過ごせるのがこの部の魅力だと思う。
僕の少林寺拳法をする確固たる目的はいまだ見つからない。でも構わない。だって楽しいから。仲間がいるから。
皆さんは部活とサークルの違いは何だと思いますか?
私は、練習の時間が決まっていることが一番大きな違いだと考えます。根が怠惰な私は、自由参加のサークルでは行かなくなって幽霊部員になる未来が見えていたので、練習に参加必須の部活に入ることにしました。しかし、自由なことが売りの大学生活なのになぜわざわざ決まった曜日、時間に拘束される部活に入るのかと思う人もいると思います。確かに疲れて運動したくないときにも正規練習があれば行かなければならないし、楽しいだけのサークルとは違い、つらいこともあります。正直、「今日部活に行きたくないな。」と思った日も少なくありません。しかし、行きたくないと思っても部活に行けば、必ず同期がいて、先輩がいて、他愛もない話をしたり、指導していただいたりするとそのように思っていたこともいつの間にか忘れてしまっています。そのようなときにこの部活に入ってよかったと思います。私は、部活はきつくないとは言いませんが、きつさを上回るいい面が部活にはあると思っています。つらいことを一緒に文句を言ったりしながら、乗り越えたり、合宿で長時間一緒に過ごしたりして深まった同期との仲は部活に入ったからこそのもので、一生ものだと思うし、一生ものにしたいと思っています。部活だからといって選択肢から外さないで色々なところの新歓に行ってみてください。その中で、ピンとくるものを選ぶのが大事だと思います。私は最初、この部活は新歓に行こうとも思っていませんでしたが、体験練習に誘われて一回行ってみたところ直感でこの部活がいいと思い今ここにいます。よく悩んで、決めることも大切ではありますが、最後は自分の直感に従って決めてもいいと思います。そのためには、選択肢を広げることが重要だと日々感じています。そこで、選択肢を広げるためにも少しでも興味を持ったら、体験練習にいらしてください。皆さんにお会いできるのを楽しみにしています。
私は大学から少林寺拳法を始めました。この春2年生になったので、少林寺拳法歴は1年です。歴1年の私が 感じている少林寺拳法の魅力をお話します。
なんと言ってもこれまで出来なかったことが出来るようになる瞬間が最高です。新しい柔法(投げ技や締め技)の技を習うとき、最初はたいてい上手くいきません。白目をむいて、先輩に 「できないです~~ 」と教えをこうことになります。先輩は皆優しいので、丁寧にアドバイスしてくれたり、出来ない理由を一緒に考えてくれたりします。そうして試行錯誤を繰り返していると、あるときできるようになります。その瞬間はまさに狂喜乱舞、有頂天といったところでしょうか。ドーパミンがどばどば出ます。
剛法(突きや蹴り)は柔法よりもゆっくりできるようになる気がします。一日一歩、三日で三歩。その上私は 鳥頭日本代表なので、寝て起きたらときどき三歩下がっています。そんなこともありつつ、じんわりと上達していきます。もちろん始めたては突きも蹴りもへにゃへにゃです。構え一つとっても、先輩が獲物を狙う獅子の佇まいだとしたら、私はエリマキトカゲの弱っちい威嚇です。エリマキトカゲ、ご存知ですか?顔のまわりのひだを広げて威嚇するのですが、そんなのたいてい意味無いので、結局ひだをピラピラさせながら 二本足で逃げる間抜けな生き物です。それでも先輩の指導を受けながら諦めず練習していると、ふと鏡に映る自分の姿を見て 「あれ、なんか姿勢がマシになってない?ちょっと強そうじゃない?」と発見するときがきます。そういうときは心の中でニンマリ笑います。
このように自分の成長を日々感じられるのが、少林寺拳法の楽しいところです。
最後に、少林寺拳法はとても奥深い武道です。練習したら練習した分成長できる一方、柔法も剛法も技が無限にあって修練に終わりがありません。始めてみて絶対に損しないです。それどころか強い身体、諦めない 精神力、愛すべき同期や尊敬できる先輩との繋がりを得ることができます。少しでも気になった方はぜひ体験練習に来てみてくださいね。
新2年の吉村です。小学校の頃に少し中国武術をかじっており、久しぶりに何か武道系をやりたいなと思い、この部活に入部しました。
入部して初めに感じたのは、少林寺拳法と中国武術の違いでした。突きや蹴りといった剛法は割と似ているのですが、柔法は中国武術ではほとんどやらなかったためです。柔法というのは相手に服や体をつかまれた際の反撃技で人間の体の特性を活かした技なのですが、体験練習で初めてかけられたときその強力さにとても驚きました(この時かけられた技は「十字小手」です)。ただ技をかける側となると難しく、入部した後もなかなかうまくいきませんでした。しかし先輩方や先生方に教えていただくうちに、十字小手にとどまらず他の技もかけられるようになりました。
この部活の一番の魅力は、少林寺拳法に精通した先輩方や先生方からの指導を身近に受けることができる点だと思っています。ひとりひとりの成熟度・クセに応じた的確な指導のおかげで、だれもが柔法のみならず演武・乱捕りの技術を向上させることができます。またその際に自分の成長を実感できるという点も魅力だと思っています。
受験期でなまった体を動かしに来るだけでも構いませんので、ぜひ体験練習に足を運んでいただければ幸いです。少林寺拳法の魅力が、少しは伝わるはずです。
ここまで読んでくれた方、入部待っています!